北朝鮮が、12月にカタール・ドーハで開かれるアジア競技大会の開閉会式で南北共同入場することを提案した。統一部のチョ竜男(チョ・ヨンナム)社会文化交流本部長が16日に明らかにした。

 それによると、朝鮮オリンピック委員会の文在徳(ムン・ジェドク)委員長は10日に板門店を通じ、大韓オリンピック委員会の金正吉(キム・ジョンギル)委員長にアジア大会共同入場と2008年北京五輪の単一チーム構成などを議論することを提案する文書を送ってきたという。北朝鮮は代表団8人をドーハに派遣し、南北体育会談を開催することを求めている。

 北京五輪の南北単一チームについては選手構成をめぐり協議が難航したが、9月に国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が選手枠の拡大を約束したことで弾みがついた。しかしその後は北朝鮮の核実験で議論が中断されたままだ。

 韓国と北朝鮮は2000年シドニー五輪以降、7回にわたり国際大会で共同入場した。韓国政府は北朝鮮の提案を受け、関係官庁間の協議で前向きに検討しているようだ。北朝鮮を非難する声は強いが、今回は政治問題ではなく、ぎくしゃくする南北関係を改善する糸口にしたい考えがある。チョ本部長は、アジア大会先発隊が出発する28日までに方針を決めるとしている。



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