ソウル市は昨年1月、「ソウル」の中国語表記を従来の「漢城」からより現地語の発音に近い「首爾」に変更すると発表したが、今年9月から10月までの調査によると、韓国の首都を「首爾」と認識している中国人は38.7%に達したことが分かった。ソウル市が2日に明らかにした。

 ソウル市が韓国ギャラップに依頼し、9月から10月まで中国の北京、上海、広州、重慶の4都市で20歳以上の男女2000人を対象に電話調査を行ったもので、「漢城」と認識している人は34.0%にとどまった。都市別の「首爾」認識率は北京市民が44.8%で最も多く、重慶が29.4%で最も低かった。

 「首爾」のイメージを尋ねたところ、「肯定的」が34.5%、「否定的」は13.1%だった。また、「現代的」「若い」「成長する」「積極的」などの言葉が挙げられたが、「世界的な」「豊かな」「高級な」「大規模な」などの回答は少なかった。「漢城」に対しては「肯定的」が72.6%、「否定的」が2.7%だった

 「首爾」という名前を聞いたことがあると答えた人は全体の54.2%で、中でも北京市民の62.1%が「首爾」を知っていた。上海は53.9%、広州は53.1%、重慶は47.8%だった。また、女性よりは男性が、20~30代の若者よりは40~50代の中年層が、学歴や所得が高い人の方が、「首爾」の認知度は高かった。

 「首爾」を認知したルートでは、テレビが72.7%と最も多く、次いで新聞が52.1%、インターネットが28.6%、ラジオが22.4%、雑誌が19.8%、友人・家族・知り合いが14.9%の順だった。


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