韓国系投資銀行による香港進出の動きが目立っている。金融業界が30日に明らかにしたところによると、ウリィ銀行が香港に設立した香港ウリィ投資銀行が今月初めに営業を開始したのに続き、新韓銀行も香港に新韓アジアを来月21日に開設する。また、国民銀行が香港に投資銀行の設立を検討しているほか、産業銀行も現地法人を通じて投資業務を大幅に強化する方針を固めた。今後は国内行による海外投資銀行事業の進出が本格化し、韓国の金融市場に新たな変化が生じると予想される。

 韓国の金融市場は飽和状態となっており、金融機関は収益性を多角化するため海外に目を向けている。特に香港は、アジアの投資銀行市場の中心的な役割を担っており、中国や東アジアなど新興市場への窓口として注目されている。

 香港ウリィ投資銀行は、アジアや欧州など振興市場の企業、金融機関、政府機関が推進する開発プログラムや金融取引に参加し、資金調達やリスク管理ソリューションを提供する計画だ。新韓アジアは外資系投資銀行3社と業務提携を結び、香港で合併・買収(M&A)や社会間接資本(SOC)投資など投資銀行業務を段階的に拡大する戦略を立てている。

 新韓アジアのチョン・ヨンピョ社長は「各行の進出方法は異なるが、香港市場で韓国系投資銀行間の協力を通じ、韓国金融を成長させたい」と意気込みを見せている。


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0