北朝鮮の船舶が韓国側領海を通過する際に、韓国側海上警察の通信呼び出しに応じないなど、南北海運合意書に違反するケースが今年に入り22件起きていることが分かった。海洋警察庁に対する国政監査で野党議員が明らかにしたもので、韓国側当局がこれに対し適切な措置を取っていないことが問題視されている。
 同議員によると、2月2日に海上警察が済州海峡を通過する北朝鮮の貨物船を発見し、無線での呼び出しを行ったが応答がなかった。こうしたケースは22件発生しており、北朝鮮の船舶は呼び出しに応じないまま韓国の領海を通過していた。

 昨年8月に発効した南北海運合意書によると、双方の船舶は相手側警備艇などの通信呼び出しに応じなければならない。呼び出しに応じない場合、当局は該当船舶を停止させ乗船検査をすることができる。ただ、今回のケースでは北朝鮮側が韓国側の呼び出しを無視しているにもかかわらず、なんの措置も取られなかったという。


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