木浦駅前の広場で開かれた歓迎会で「木浦の涙」を歌う金大中前大統領(左)。8年2か月ぶりの里帰りとなった=28日、木浦(聯合)
木浦駅前の広場で開かれた歓迎会で「木浦の涙」を歌う金大中前大統領(左)。8年2か月ぶりの里帰りとなった=28日、木浦(聯合)
【木浦28日聯合】金大中(キム・デジュン)前大統領は28日、「大量破壊兵器の拡散安全保障イニシアチブ(PSI)を朝鮮半島周辺で実施すれば、武力対決や戦争が起きる可能性もある」と述べ、朝鮮半島の平和に逆行することがないよう、政府に対しPSI参加に慎重な態度を取ることを求めた。
 金前大統領はこの日、大統領退任後初めて故郷の全羅南道・木浦を訪ね、木浦駅前の広場で市民に呼びかけた。今後政治には一切介入しないと明言する一方で、国がうまくいき、国民が幸せで平和を享受するためにはどんなことだろうと努力するとした。北朝鮮の核問題は必ず平和的に解決しなければならないと強調し、米国に対しては米朝直接対話を再度促すとともに、韓国を中心に据えた対朝鮮半島政策を立てるよう求めた。

 また、金前大統領は国民と木浦市民のこれまでの声援と激励に感謝の言葉を述べ、「戦争を防ぎ平和を守り、南北統一と歴史発展のために微力ながら最善を尽くす」として、祖国と民族、故郷への献身を誓った。

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