北朝鮮の違法活動に関連し、米国がマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)銀行の資金を調査している間も、北朝鮮はドル紙幣偽造に用いる印刷用品の購入を試みていたことが分かった。

 米財務省が25日、海外でのドル紙幣偽造と使用に関する報告書を通じ明らかにした。国際刑事警察機構(インターポール)は昨年3月に続き今年6月にも、加盟国に北朝鮮のドル偽造活動に備えた警報を発したという。

 また報告書によると、財務省秘密検察部(SS)は、1989年に精巧な偽造100ドル・50ドル紙幣「スーパーノート」を初めて摘発、その流通と生産に関する調査を通じ、北朝鮮との関連性を確認した。スーパーノートは北朝鮮政府の完全な同意と統制の下で生産・流通しているとの判断だ。SSは情報機関との緊密な協力で、スーパーノートの流通分析とさらに拡大した北朝鮮の違法活動を監視しており、この16年間に及ぶ調査で、計5000万ドル相当のスーパーノートを回収したという。

 一方、1997年に韓国で通貨危機(IMF)発生後、韓国人がドルを貯蓄する際に偽造ドル紙幣が問題となる可能性があるとして韓国高官らが集中的な取り締まりを行った結果、26万4000ドル相当の偽造ドル紙幣を摘発したことにも言及している。これは調査対象となったドル紙幣の0.018%に当たり、他国の偽造比率と同水準だと指摘した。

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