丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官は25日、慶尚南道馬山市で開かれた講演会に出席し、最近の北朝鮮の核問題について「ブッシュ米大統領の誤った北朝鮮政策から始まった」と強く批判した。ブッシュ政権が同時多発テロ後に北朝鮮を「悪の枢軸」と位置付け、先制攻撃も辞さないとの姿勢を維持したことから、北朝鮮も対抗措置を取ったものと主張している。

 丁元長官はまた、来月実施される米国の中間選挙で民主党が勝利すれば、ブッシュ政権の北朝鮮政策にも変化が起こり、過去にクリントン政権が取っていた北朝鮮和解政策に変わるとの見方を示した。

 核問題と韓国政府の北朝鮮包容政策との関係については、包容政策は北朝鮮に核が存在しない時期に始まったもので、政策との連関性を指摘することは行き過ぎた解釈だと主張した。開城工業団地や金剛山観光の問題に関しても、市場経済や民主主義の価値を北朝鮮に伝えるために重要な投資だとし、政策の中断に否定的な姿勢を示した。


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