現地の運河を見ながら、運河の必要性を力説する李明博前ソウル市長=24日、ニュルンベルク(聯合)
現地の運河を見ながら、運河の必要性を力説する李明博前ソウル市長=24日、ニュルンベルク(聯合)
欧州3カ国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長は24日、自身が大統領選挙での第1公約として準備している朝鮮半島大運河プロジェクトについて、「大運河建設を通じ、第2の経済跳躍を実現させる」と抱負を述べた。

 李前市長が構想している朝鮮半島大運河とは、漢江と洛東江を結ぶ「京釜運河(仮称)」と、錦江と栄山江を結ぶ「湖南運河」をそれぞれ建設し南部の水流をひとつにした後、長期的には北朝鮮の新義州までつなげようというもの。

 すでに国内外の学者60~70人が過去10年間で京釜運河に関する技術的な検討を終えた段階で、着工すれば4年以内に完工できるとしている。建設費用は、運河専門家は7兆~8兆ウォンを予想、最大で15兆ウォン程度を見込む。ただ、作業で発生する骨材を売却したり民間資金を誘致すれば、政府予算はほとんどかからないとの考えだ。

 李前市長は、外国でも朝鮮半島大運河に多くの関心を寄せていると紹介した。オランダ企業が自主的に調査を行ったほか、米国企業は運河予定地を40年間借りられるなら資金投資すると提案してきたという。

 北朝鮮地域の運河区間については、長期的に北朝鮮側と協議していかなければならないとしながらも、「清川江、大同江、鴨緑江の3つの河川を結びさえすればいい。北朝鮮核問題が解決したら、来年にも探査に向かう」との考えを示した。


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