大韓商工会議所が23日に発表した「景気変動の特徴と示唆点」と題する報告書によると、通貨危機後(1998年~2006年)の韓国経済の変動性は、それ以前(1990年~1997年)に比べ2.4倍増大した。また、消費の変動性が2.9倍、設備投資も1.9倍それぞれ増えた。

 景気の変動性が拡大した理由については、▼国内の成長構造における消費や投資など国内需要の役割縮小▼次第に短くなっている景気サイクル▼景気の変動性拡大で、消費や投資が減少する悪循環構造――などが挙げられた。

 商工会議所は、景気循環周期が通貨危機前の4年から3年になったのに加え、昨年から国内総生産(GDP)や消費、投資の連係性が強化され、経済の不安定さが消費や投資の委縮要因になる可能性が高まっていると説明している。経済成長率は同期間に7.3%から4.3%に下がったほか、消費の増加率は7.1%から2.9%に、投資も9.9%から7.7%にそれぞれ落ち込んだ。

 商工会議所関係者は「景気の変動性を縮め、景気を回復させるためには財政や金融政策を通じた積極的なマクロ対応能力の強化が必要だ」と強調している。


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