GSグループオーナー一族が6億ドルを投資し中国の山東省青島に建設したパラキシレン工場が、近く商業稼動を始める見通しだ。GSカルテックスの許東秀(ホ・ドンス)会長が19日、記者団に対し明らかにした。
 許会長によると、麗東石油化学有限公司の青東工場は現在試験稼動中だ。許会長らの共同出資で2003年にシンガポールに設立したGSアロマティックスが、麗東石油化学の株式60%を保有している。麗東石油化学は当初、9月に工場を完工し操業する計画だったが、中国政府が原料のナフサの輸入を許可せず難航していた。しかし、中国との認可問題が解決し12月初めからは商業稼動に入る見込み。許会長は「パラキシレン70万トンにベンゼンやトルエンまで合わせると年間110万トンの芳香族化合物を生産し、中国で販売することになる」と説明した。青東にほかに40万坪の土地を確保しており、事業が軌道に乗れば拡大に取り組む考えだ。

 GSカルテックスや系列会社ではなくオーナー一族の個人投資で会社を設立したのは、中国では個人投資が有利なため。GSカルテックス関係者は、中国がナフサに高い関税を課しているために芳香族製品の生産に障壁となっていると指摘し、韓中自由貿易協定(FTA)締結で解決するのが望ましいとした。許会長によると、現在河北省では年産2万トン規模のポリプロピレン工場を操業している。このほか青島一帯でガソリンスタンドと整備のチェーン事業にも本格的に乗り出すなど、中国内で事業を拡大していく考えだ。中国でガソリンスタンドが400~500か所に増えれば、韓国で生産された石油製品を販売することで相乗効果が期待されるという。

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