国防部の尹光雄(ユン・グァンウン)長官は19日、核実験に伴う米国による韓国に対する「核の傘」提供問題に関連し、20日に開催される韓米定例安保協議会(SCM)でさらに具体的な意見を交換する意向を明らかにした。SCM出席のためワシントンに到着した尹長官は記者らに対し、「安保状況が大変重大で困難な時に力を発揮するのが、真の同盟の価値」と指摘、そうした次元から今回の会議もうまく運ぶだろうとの見解を示した。

 戦時作戦統制権の韓国単独行使時期をめぐる交渉の見通しについては、「今回のSCMでは、北朝鮮の核問題に対する後続措置が最重要課題」とし、作戦統制権よりも核実験に伴う朝鮮半島安保と北東アジア平和構造について主に論議することになると述べ、即答を避けた。

 韓米は1978年に開催された第11回SCMから、米国の「核の傘」提供を共同声明に明記してきているが、今年は北朝鮮の核実験という新たな安保問題が発生したことから、韓国側は共同声明により具体的な内容を盛り込みたい考えだ。

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