金大中(キム・デジュン)前大統領が政治に介入する考えがないことを改めて強調した。金前大統領の側近の崔敬煥(チェ・ギョンファン)秘書官は論評を通じ、「金前大統領は退任後4年間、一貫して政治には介入しておらず、今後も一切介入しない」と述べた。その上で、一部のマスコミや政界が主張している金前大統領と政界との連帯説、与党統合に金前大統領が一定の役割を果たすとする説に不快感を示した。

 金前大統領は、退任後の講演で政治に介入しない意向を数回にわたり表明しているが、正式な論評を出したのは初めて。政界に飛び交う憶測を沈静化させるのが狙いとみられる。11月に開催される金大中図書館後援行事が与党結集の契機になると報じられたことについて崔秘書官は、「政界とは何の関係もなく、政界関係者から諮問委員団が構成されるとした報道は誤報だ」と反論した。

 ただ、金前大統領が政界に及ぼす影響力と次期大統領選挙を来年末に控えている現状を考慮すると、憶測の沈静化には時間がかかりそうだ。

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