次期国連事務総長当選をほぼ確実にした外交通商部の潘基文(パン・ギムン)長官は3日、聯合ニュースとの電話インタビューで「期待に沿えるよう最大限努力し、わが国の国益拡大と外交のすそ野を広げていけるようにしたい」と抱負を語った。

以下は一問一答。

――4回目の非公式投票で反対票もなくトップとなった感想は。

「4回目の非公式投票を通じて確認された私に対する国連安保理理事国の信頼と支持に深く感謝したい。今回の結果を深く受け止めると同時に重い責任を感じる。最終的に選出されるためには安保理の候補者推薦と国連総会での承認手続きが残っており、加盟国の支持を受けられるよう努力を続けていく。国民のみなさんにはこれまで関心を持って声援を贈ってくれたことに感謝しており、今後期待に沿えるよう最大限努力していきたい」

――選挙キャンペーンで困難だった点は。

「一部の海外メディアが、韓国が選挙過程で対外経済援助を活用したと報道した。韓国政府の対外援助は国連の決議により行われるもので当然すべきことであるのに、選挙に影響を与えるために推進したという根拠のない話があり、それが選挙過程での危機だったといえる。しかしほとんどのメディアがそうした内容が事実ではないことを理解しており、韓国の『静かなキャンペーン』を高く評価した」

――国連事務総長当選を事実上確実にしているが抱負を。

「国連はこの60年間に世界平和と経済社会発展、人権改善などに多くの役割を果たしてきたにもかかわらず、非効率性や不透明性により多くの批判を受けている。国連事務局改革をはじめ全般的な国連内部の不振を取り除くことが課題として残っている。40年余りにわたって外交官として献身してきた経験と、韓国がこれまで推進してきた革新と改革の経験を元に、最大限努力していく計画だ」

――反対票がなくなることを期待していたか。

「反対票が1票もなくなることを期待していた。今回棄権した国も(9日の公式投票で)究極的には賛成するものと期待している」

――政府が潘長官の事務総長キャンペーンを積極支持したが。

「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領がこれまでの全過程を通じて支援してくれた。首脳会談や各国首脳の韓国訪問を契機にさまざまな努力をしてくれ、私にも多くの激励と声援をいただいたことが力になった。また李海チャン(イ・ヘチャン)前首相、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相をはじめとする閣僚、議員、財界関係者なども努力してくれた。感謝している」

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