情報通信部が2日に発表した「9月のIT輸出動向(速報値)」によると、先月の情報技術(IT)輸出は前年同月比16.6%増加した107億4000万ドルだった。輸入は、前年同月比9.6%増の53億ドル。昨年9月に90億ドルを超えてから1年で、単月ベースで過去最高の100億ドル台突破を達成した。これで9月のIT収支黒字は54億3000万ドルで産業全体の収支を大きく上回り、やはり単月ベースで過去最高となった。

 主要品目別の輸出実績は、半導体が「Logic」、「マイクロ・チャンネル・プレート(MCP)」、「ウェハ」の輸出が堅調な上、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」の発売に対する期待感からDRAMの輸出が回復したことで、前年同月比21.9%増の33億4000万ドルを記録、過去最高だった先月の31億2000万ドルを上回った。携帯電話も下半期の特別需要をにらみ発売した新製品の輸出好調で、今年最高の23億8000万ドル。パネルの輸出は新学期に伴いモニターや大型液晶テレビ向けの需要が拡大し、前年同月比71.9%増の18億1000万ドルに達した。デジタルテレビもメキシコやポーランド、ロシア、スロバキアなど海外生産用の部品輸出が増え、前年同月比19%増加し7億ドルとなった。

 国別では、中国が単月ベースで過去最大の38億4000万ドルとなった。欧州連合(EU)も今年最高の19億7000万ドル、米国は11億5000万ドルで2か月連続のプラスとなった。日本は7億8000万ドルで、14か月連続で2けたの伸びを示している。

 情報通信部は、10月には秋夕(旧盆)連休などで操業日数が短縮されることからIT輸出が低迷する可能性がある上、原油価格が落ち着いているもののウォン高によるIT輸出への悪影響が懸念されるとの見通しを示した。ただ長期的には、「ウィンドウズ・ビスタ」の発売に伴うメモリ半導体需要の急増、携帯電話新製品の欧州・北米市場での売れ行き好調、デジタルテレビの価格下落に伴うパネル需要の増加などの好材料と年末の特別需要で、年末まで輸出増加傾向は続くと見込んでいる。


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