45年ぶりに一般公開される景福宮4大門の1つ、神武門=29日、ソウル(聯合)
45年ぶりに一般公開される景福宮4大門の1つ、神武門=29日、ソウル(聯合)
朝鮮王朝の正宮である景福宮の4大門のうち、保安や警護を理由に唯一非公開とされてきた北側の門「神武門」が、45年ぶりに一般公開される。文化財庁は29日、青瓦台(大統領府)本館正門に向かい合う神武門で、市民と文化財関係者が出席するなか記念行事を行う。

 文化財庁は、歴史・文化的に有意義な青瓦台周辺の美しい自然環境と空間を国民に還元すべきとの盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の意向で、北岳山の開放とともに神武門を公開することにしたと説明した。開放により、景福宮の石垣に沿って自由に散策できるようになり、景福宮観覧のアクセスも便利になる。また、4月から行われている青瓦台前の儀杖行事や北岳山粛靖門をつなぐ観覧コースが可能になる。

 文化財庁はこれに先立ち、関連官庁との協議を経て北岳山を含むソウル城郭の粛靖門一帯と慶会楼を公開したほか、11月には光化門を元の位置に戻す事業を開始する。こうしたかつてのソウルの姿を復活させる取り組みが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産登録に向けた礎になると期待されている。

 神武門は1433年に南の光化門、東の建春門、西の迎秋門とともに建設されたが、1592年の壬辰倭乱(文禄の役)で景福宮とともに消失、1865年に再建された。朝鮮戦争直後の1954年に景福宮とともに一般に公開されたが、1961年のクーデター以来軍部隊が景福宮に駐留し閉鎖された。

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