北東アジア歴史財団発足式に出席した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、韓中日3カ国が目標と認識の共有に努めれば、韓日、韓中の歴史共同研究が別々に行われることより良い結果が得られるとの認識を示した。3カ国の研究結果を共有する必要があるとし、適当に妥協するのではなく客観的な真実を追究するものの、歩調をあわせることが大事と述べた。また、外交問題においても韓中日の関係を基本的にひとつの枠組みとして受け止め、ともに解決して行く姿勢が必要と強調した。

 盧大統領は、「歴史の解釈と整理、処理問題をめぐり政治的に対立し国民感情が全面に出る場面もあるが、政治的な交渉や対立、国民感情だけでは問題は解決されない」と指摘し、より成熟した姿勢で問題を解決できる土台が欠かせないとの見方を示した。北東アジアの新しい歴史を切り開く必要性を力説した盧大統領は、それが実現できない理由として、北東アジアの政治が欧州並みに成熟していないうえ過去の歴史に取り組む姿勢が欧州とは違うことを挙げた。盧大統領は政治家の努力には限界があるとして、民間が適切に協力し役割を分担することが必要と強調した。

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