米国務省のヒル次官補(東アジア担当)は27日、「韓米同盟関係を近代化しようとする韓国の国家安保戦略は、同地域で戦略的柔軟性を追求する米国の努力と一致する」との考えを示した。下院国際関係委員会の韓米関係聴聞会で韓米関係の問題について述べたもの。

 ヒル次官補は、韓国軍の独立した作戦体制の構築について「21世紀のパートナーシップ形成という脈略に沿っており、われわれはこの要求を充足させるため交渉を進めている」と説明した。韓国内で多くの反対論が上がっていることについては、韓国人にとって韓米連合司令部体制の終了は考え難いものと認識しているとしながらも、「50年以上韓国を保護してきたのは軍指揮本部ではなく、米国が守ってきた韓国防衛の約束であることを知るべき」と指摘した。また、新たなパートナーシップを前に、数年間にわたり韓米同盟の礎だった「韓国の安保」という観点を失ってはならないと述べ、北朝鮮は依然として実質的な脅威であることを強調した。戦時作戦統制権の移譲時期については、適切な日程を設定するため政府間で適切な水準の話し合いを進めていくと述べた。

 一方、北朝鮮に対する追加制裁に関しては、どのような措置を取るべきか検討中であることを明らかにし、「いかなる追加措置も、パートナーや議会との協議で採択する」との意向を示した。現時点では公式協議は始められていないとしている。

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