インタビューを受けるバーシュボウ大使=21日、ソウル(聯合)
インタビューを受けるバーシュボウ大使=21日、ソウル(聯合)
米国のバーシュボウ駐米大使は21日、北朝鮮が6カ国協議復帰の意思を示す場合、協議の米国首席代表を務めるヒル米国務次官補が平壌訪問する可能性を「排除しない」と述べた。
 駐韓米国大使館で聯合ニュースの特別インタビューに応じたバーシュボウ大使は、昨年の6カ国協議で共同声明に合意した直後、ヒル次官補は平壌を訪問する意思と希望を持っていたが、北朝鮮が寧辺の原子炉でのプルトニウム生産中断の要請を受け入れなかったため実現しなかったと説明した。続いて、北朝鮮が協議に復帰する準備をするだけでも多くの可能性があると強調した。米朝間は数多くの問題をめぐり不信の壁が厚いが、これらの問題はすべて両国が直接頭を突き合わせ解決すべき事案だという。

 先週行われた韓米首脳会談に対しては、戦時作戦統制権の移譲問題などで生産的だったとしたほか、北朝鮮に対する共同の包括的アプローチに関し建設的に話し合うことで6カ国協議再開を可能にする基盤ができたと評価した。また、北朝鮮の口座が凍結されているマカオのバンコデルタアジア(BDA)に対する調査について、政府としては早期にこの事件を終わらせたいと述べた。BDA問題は米国の法執行と規制にかかわる問題で6カ国協議とは関係がないとする一方で、6カ国協議が再開されるなら米朝間で話し合う機会もあるとした。さらに、「北朝鮮がマネーロンダリング(資金洗浄)や紙幣偽造などの問題を解決し、米朝関係の障害物を取り除くことがわれわれの希望」と述べた。

 北朝鮮に対する追加制裁問題に関連し、日本と豪州による対北朝鮮制裁の決定を歓迎した。しかし、米国は追加制裁が必要かを熟考中で、決定を急ぐ考えはないことを明らかにした。

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