自動車メーカー5社の代表が、韓国の自動車産業が危機と挑戦に直面しており、持続的な品質経営と技術開発が生き残り策になるとの考えを示した。

 韓国自動車工業協会(KAMA)が発行する「KAMAジャーナル」に掲載されたもので、現代自動車の崔在国(チェ・ジェグク)社長は、「自動車産業の競争が激しさを増すにつれ、われわれを取り巻く環境も日増しに悪化している」としたうえで、ウォン高、原油価格の高騰、原材料価格の上昇という三重苦により収益性の確保が難しく、国内市場もこの数年は低迷から抜け出せずにいると指摘した。また、自動車先進国は投資を増やし韓国との技術競争力格差を広げ、中国やインドなど新興国は巨大な市場と安価な労働力を武器に韓国に迫っている状況で、韓国の自動車産業が成長を続けるには、生産性の向上や品質の確保だけではなく燃料電池など新技術の開発にも力を入れるべきだと強調した。

 起亜自動車の趙南弘(チョ・ナムホン)社長も、先進メーカーの牽制(けんせい)、自由貿易協定(FTA)など急激に変化する貿易環境、中国の激しい追い上げなどのリスクに効率的に対応すべきとの見方を示した。

 GM大宇自動車のグリマルディ社長は、「自動車産業の急速な変化を考慮すると、今後5~10年が韓国の自動車産業の未来を左右する重要な時期になる」とし、韓国の自動車業界が環境にやさしい未来型自動車など先端的な技術を確保できなければ、今後先進メーカーとの格差はさらに拡大すると警鐘を鳴らした。

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