韓国の特派員らからのインタビューに答える渡辺捷昭社長=20日、東京(聯合)
韓国の特派員らからのインタビューに答える渡辺捷昭社長=20日、東京(聯合)
「企業は人です。うまく採用する文化よりもうまく育てる文化が大切です」――。

 トヨタ自動車の渡辺捷昭社長が20日、東京・本社で韓国の特派員らと懇談した。同社の代表的なモデル「レクサス」が韓国で躍進していることを受けたもの。渡辺社長は就任後1年3か月の実績を自評し、今後の戦略について語った。

 レクサスの韓国での販売台数は昨年約5800台に上り、輸入車部門で販売実績トップを記録した。その勢いは今年も続く。その秘訣(ひけつ)は「人」だという。渡辺社長は「人をどう育てるかを考えることが一番大切で、それが技術力の種です。最高経営責任者は一人ひとりが夢を持って実現できるよう支援するんです」と話す。年初から世界市場の攻略に向け技術・開発人材を増員しているのも、こうした考えが背景にある。

 渡辺社長はまた、世界市場で躍進する現代自動車を「危険な存在」と位置づけた。グローバルな展開が速く、手ごわいライバルと認識しているという。良い車を安く製造する点を見習う必要があると評した。現代自動車との提携の可能性については、環境や安全技術、例えばハイブリッドカーなどでは可能だが、現段階では無いと答えた。

 韓日の外交関係の悪化が同社の韓国進出に及ぼす影響に関しては、商品を通して韓国人と接し商品価値としての判断を受けると話しており、心配する様子ではない。

 韓国トヨタ自動車は同日、新型ハイブリッドSUV(スポーツユーティリティ車)「レクサスRX400h」を発売している。国内で一般消費者向けにハイブリッドカーが販売されるのはこれが初めて。

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