ウォン高傾向が進む中、外資系投資銀行が最近になり相次いでウォン安ドル高が進むとの中長期見通しを示している。

 金融業界が20日に明らかにしたところによると、投資銀行のゴールドマン・サックスは6か月後のドル相場見通しを当初の1ドル=890ウォンから950ウォンに上方修正した。1年後の見通しは当初の1ドル=875ウォンから925ウォンになるとしている。

 ドイツ銀行も6か月後と1年後の見通しをそれそれ920ウォンから940ウォン、930ウォンから950ウォンに引き上げた。リーマン・ブラザースとモルガン・スタンレーもウォン安基調に転換するとの見通しを示した。

 為替市場専門家は経済成長率が鈍化する可能性と、為替需給変化の可能性があるため、投資銀行が為替レートを調整したと分析している。国際通貨基金(IMF)は、今年と来年の韓国の成長見通しをそれぞれ5.5%から5.0%、4.5%から4.3%に引き下げている。韓国銀行も昨年末に発表した報告書で今年は160億ドルの経常黒字を計上すると見込んだが、最近になる均衡水準になると修正した。

 国際金融センターのオ・ジョンソク研究分析室部長は、「外国人投資家の資金が中国に流れると懸念されているだけに、ウォン安に対する準備が必要だ」と指摘した。専門家らも2年間ウォン高傾向が続いた為替相場に変化が起きる可能性があると強調し、国内企業が最近のウォン安に敏感に反応してはいけないとの見方を示した。為替当局関係者は、雰囲気に左右されず外資系投資銀行などの中長期的な見通しを参考にしながら状況の変化に備える必要があるとしている。

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