権五奎(クォン・オギュ)副首相(財政経済部長官兼任)は19日、今年はマクロ経済での不均衡に対し微調整で対応したが、来年はマクロ経済の運用に余裕があるとして再調整していく考えを示した。

 シンガポールで同日開幕した国際通貨基金(IMF)・世界銀行総会に出席した権副首相は記者会見で、「来年の成長率見通しは4.6%が適正か見直すが、雇用などで不足した部分があると判断される場合には再調整についても検討する」と述べた。マクロ経済政策の再調整が何を意味しているのかについては返答を避けたが、従来の「人為的に景気を底上げすることなく、マクロ経済政策基調を維持しながら微調整で補う」との立場を変え、財政投入の拡大で積極的な景気回復に乗り出す可能性を示唆したものとして注目される。

 財政経済部関係者は、2005~2009年の中期財政計画では来年度の管理対象収支赤字幅は国内総生産(GDP)に対し1.3%となっているが、これを計画よりも増やす方法を検討していると説明した。

 一方、来年の世界経済の見通しについて権副首相は、米国景気の下降速度が非常に速いのに対し、日本や欧州の景気は回復しているため、2つの変数が互いにどう相殺するかが来年の世界経済を決定付けると指摘した。韓国経済に関しては、投資が大企業中心に傾きすぎていること、消費はプラスとマイナスの両要素があることなどを挙げた。輸出が多少減少するなど今年よりは悪化するとみられるが、それほど深刻ではないと説明した。

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