米国の代表的な保守派でこのほど韓国を訪れた米下院外交委員会のハイド委員長が米議会の聴聞会で、「韓米関係には、いかなる敵対感も存在しない」と述べたことがわかった。李泰植(イ・テシク)駐米韓国大使が18日にワシントン特派員との懇談会で明らかにしたもの。

 14日に開かれた聴聞会で米戦略国際問題研究所(CSIS)のキャンベル上級副所長が、米国の北東アジア政策の問題点として米国の無関心、過去最悪の韓米関係、北朝鮮の核問題を挙げたのに対し、ハイド委員長は「3週間前に韓国を訪れた。韓米関係において部分的に足かせになるものはあるが敵対感のようなものはないような印象を受けた。ただ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は北朝鮮問題の解決について異なる見解を示していると思う」と反論した。

 これに対しキャンベル副所長は、「韓米双方の努力で両国関係は改善されたみられるのは事実」としながらも、自身は在韓米軍の削減、北朝鮮への対応方法などをめぐり問題が起きていることを懸念しており、両国の官僚が友好的ではないことをよく知っていると述べた。

 ハイド委員長は韓国での反米感情の高まりについて大きな関心と懸念を示してきた。6月に韓国を訪れた時には、戦時作戦統制権の早期移譲に賛成し、米朝2国間会合には反対する姿勢を鮮明にするなどブッシュ政権の政策を明確に示している。

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