北朝鮮の朝鮮中央通信は16日の論評を通じ、米国は他国のドル紙幣偽造については沈黙を守りながら、北朝鮮に対してのみ金融制裁を加えていると非難した。最近ポルトガルで世界最大規模のドル紙幣偽造事件が発生したが、「金融犯罪の被害者だと騒ぐ米国が、この事件には何も言わず沈黙を守っている」と指摘、これは妥当な根拠や物質的証拠もなく北朝鮮を「貨幣偽造国」と呼び、不当な金融政策を行っていることに相反するものだと強く述べた。
 また、これで米国の金融制裁は「われわれを違法国家として扱い、共和国の権威と地位に泥を塗り抹殺しようという目的で行ったものであることがさらに明白になった」とし、紙幣偽造問題などは存在せず、むしろ北朝鮮は被害者だとする既存の立場を改めて強調した。米国の同盟国で紙幣偽造が行われていたことについて「その出所を明確に示すもの。世界で最も大きな紙幣偽造国は米国」と述べ、米国は時代錯誤な政策を放棄し、北朝鮮に対する不当な金融制裁をただちに解除すべきだと主張した。

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