米国を訪問している盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は14日、ブッシュ米大統領と会談し、北朝鮮の核問題や6カ国協議、米軍から韓国軍への作戦統制権委譲問題などについて意見を交わした。

 両首脳は会談後に共同記者会見に臨んだ。この席で盧大統領は、6カ国協議の再開に向けた方策について韓米間で実務的に協議を進めていると明らかにした。ただ、具体的な内容については説明を避けた。その上で、重要なことは韓国には北朝鮮の核問題だけがあるが、米国はイランの核問題、レバノン問題、イラク問題など、全世界で多くの問題を抱えており、そうした中でも緊密な協議を通じて6カ国協議再開を推進するため米国が政府レベルで努力していることだと強調した。

 また、韓国はすでに北朝鮮に対し、事実上の制裁措置を取っているとの認識を示し、国際社会と米国もそうしていると述べた。ただ、韓国は将来の南北関係のためにも「制裁」という用語を使うことには慎重だとの姿勢を見せた。北朝鮮のミサイル発射後に、すでに決めていたコメと肥料の提供を取りやめたことが事実上の制裁だとしている。また国連決議に基づき各国が措置を取っており、米国も独自に制裁を進めていると述べた。

 一方、ブッシュ大統領は、北朝鮮の核問題解決に向け6カ国協議を続けていく考えを改めて表明し、今回の会談でも韓米首脳がこのような方針を再確認したと明らかにした。

 北朝鮮を6カ国協議のテーブルにつかせるための誘因策と関連しては「金正日(キム・ジョンイル)総書記が、孤立よりも国民の平和のためによりよい道があることをしっかりと理解することが重要だ」とし、北朝鮮が核兵器を除去することだけが最善の道であるということが北朝鮮に伝えるメッセージだと強調した。 

 韓米間で争点となっている戦時作戦統制権の移譲問題については、米国は朝鮮半島安保に依然として責任を持っているとし、兵力の駐留規模と移動時期については韓国政府と協議して結論を下すとの考えを示した。その上で、この問題が政治的に問題になってはならないと強調した。

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