脱北者団体のスンイ同志会は13日、会報を通じ、北朝鮮で麻薬を服用する20~30代の青年が急増していると指摘した。脱北者を対象に調査した結果によるもので、北朝鮮当局が麻薬服用者に厳しい警告や処罰を与えているにもかかわらず、服用者は増加しているという。麻薬服用者は主に炭鉱労働者や暮らし向きが良好でない青壮年層で、密輸業者や朝鮮労働党幹部も含まれているようだ。

 アヘンの栽培地域である咸鏡北道地域の青壮年の5%以上が麻薬服用者で、北朝鮮政府が対策作りに努めているが、具体的な案はこれまで策定されていない。また、麻薬服用者による犯罪が相次ぎ、昨年1年間に咸鏡北道で発生した殺人事件500件余りのうち約30%が麻薬中毒者や酔っぱらいによるものと把握された。

 スンイ同志会はさらに、裕福な家庭に育った10代の青少年による覚せい剤の一種「氷豆」の使用が社会問題となっているほか、咸鏡北道一帯に麻薬の密売が広まっていることを伝えた。

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