漫画家のキム・ソンモさんが、日本による植民地侵略美化や独島領有権の主張などに反論する内容の漫画「嫌日流」を出版した。昨年日本で出版された「マンガ嫌韓流」に対抗したもの。キムさんは「最初に『嫌韓流』を見たときはあきれて笑ってしまった」と話す。その上で、感情ではなく、歴史資料を通じて論理的に嫌韓流を批判したと今回の出版の意味を説明した。

 キムさんは1年4か月にわたり50冊の資料と論文を調査し、靖国神社と併設されている博物館「遊就館」にも実際に足を運んだ。在日韓国人と日本人の考え方をインタビューするなど、日本の歴史歪曲(わいきょく)を論破するための資料も収集した。

 漫画は、大学卒業を控えた青年が、日本の右翼勢力の主張を辛辣(しんらつ)に批判するもの。日本の独島領有権主張に対しては三国史記と古地図など多様な資料を根拠に、独島が歴史的に韓国の領土であったことを証明する。また、北朝鮮のミサイル発射を口実に日本の軍国主義の復活を夢見る日本の右翼の考えや、韓流に対する日本のねたみなどを描いた。

 キムさんは「韓日両国で『嫌韓流』と『嫌日流』のような漫画が出版されたことは残念なこと」と話しながらも、この漫画が日本の誤った歴史認識を変える一助になればと願っている。

 出版社によると、日本での出版契約もほぼ終わっており、10月中旬には日本でも書店に並ぶ見込みだ。

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