7月のミサイル試験発射以降、公の場に姿を見せていなかった北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が対外活動を増やしている。金総書記は今月、平安北道の亀城機械工場と亀城鶏工場(3日)、北朝鮮軍第1824部隊(9日)、咸鏡南道の発電所建設現場(11日)など、10日間で軍部隊と産業現場を3回にわたり訪問した。

 これに先立ち、金総書記は先月13日に北朝鮮軍第757部隊の畜産基地を視察することでミサイル発射以降の公開活動を再開した。こうした金総書記の対外活動は、上半期の公開活動(月平均10回)に迫る水準だ。

 金総書記の頻繁な対外活動は、精密爆撃など米国の攻撃に対する懸念が解消され対外情勢もある程度安定しているとの判断によるものとされる。また、発電所の建設現場を視察した際に発電所の建設に全力を挙げるよう指示したことは、経済再生に積極的に取り組む意向を示したものとみられる。

 世宗研究所の白鶴淳(ペク・ハクスン)南北関係研究室長は、「金総書記の活発な対外活動は北朝鮮の指導部が余裕を取り戻したことを示唆する」としながらも、米国に対する警戒を緩めていない状況で、対外活動は限られるとの見通しを示した。

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