会談前に握手を交わす盧武鉉大統領(左)と中国の温家宝首相=10日、ヘルシンキ(聯合)
会談前に握手を交わす盧武鉉大統領(左)と中国の温家宝首相=10日、ヘルシンキ(聯合)
アジア欧州会議(ASEM)に出席するためフィンランドを訪問中の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は10日、中国の温家宝首相と会談し、中国の高句麗史解釈問題について「学術研究機関レベルとはいえ、こうした問題が両国関係にマイナスの影響を与えることになり得る」と遺憾の意を表明した。

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 青瓦台(大統領府)の尹太瀛(ユン・テヨン)報道官が伝えた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は中国政府に対し、韓国政府との合意に基づき必要な措置を迅速に取るよう求めたという。これに対し温首相は「両国間の合意事項を尊重する」と答えた。関連学術機関に対してはこの問題について、両国関係に否定的な影響を及ぼすことがないよう扱うことを申し伝えてあると説明し、政府レベルで必要な措置をとることを明言した。  今回の韓中首脳会談は、中国側の要請で実現したもの。両首脳は北朝鮮核問題に関連し、朝鮮半島の安定を害することのない方向で対話により平和的に解決すべきとし、6カ国協議の早期再開と共同声明の履行が緊要だとの意見を同じくした。また、北朝鮮の核とミサイル問題の根本的解決に当たり、互いに忍耐を持ち交流協力を続けていくことで不信を解消し、包括的に対応していくことが必要だとの認識で一致した。また、温首相は韓国の北朝鮮包容政策を支持する意向を示した。

 盧大統領と温首相は、韓中間の全面的な協力パートナー関係が発展を続けていることを歓迎し、今後も相互協力を強化していくことで合意した。10月に予定されている盧大統領の訪中について温首相は歓迎の意を表し、両首脳はこの訪中が両国関係をさらに進展させる機会になるとの期待を表明した。

 盧大統領はまた、ASEMに先立ち行われたアジア側首脳会合に出席する際、会議場で日本の小泉純一郎首相と会い握手と短い対話を交わした。青瓦台関係者が明らかにしたところによると、小泉首相は韓日両国が東海の放射能汚染調査共同実施に合意したことについて満足感を示した。またアジア側首脳会合終了後にも、小泉首相は盧大統領に握手を求め、会議が効率的に進行されたと声をかけた。

 盧大統領は今回のASEM期間中、7カ国の首脳と会談を行う予定だが、小泉首相との韓日会談は予定されていない。

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