バンハネン・フィンランド首相、バローゾEU委員長とともに韓国・EU首脳会談後に共同記者会見を行う盧武鉉大統領=9日、ヘルシンキ(聯合)
バンハネン・フィンランド首相、バローゾEU委員長とともに韓国・EU首脳会談後に共同記者会見を行う盧武鉉大統領=9日、ヘルシンキ(聯合)
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は9日、訪問中のフィンランド・ヘルシンキで韓国・欧州連合(EU)首脳会談を行い、北朝鮮に対しミサイル実験中断宣言の順守と早期の6カ国協議復帰とともに、6カ国協議共同宣言の誠実な履行を強く求めた。

 盧大統領とEU議長国・フィンランドのバンハネン首相、EUのバローゾ委員長は同日、第3回韓国・EU首脳会談開催後に共同マスコミ発表文を通じ、北朝鮮のミサイル発射に対する深刻な懸念を表明した。また、北朝鮮が国内経済を現代化し、北朝鮮住民の福祉と権利を保護する完全で責任ある構成員として国際社会に参与するよう要請した。

 EUは、韓国と北朝鮮の交流が北朝鮮問題の平和的解決に有利な環境を造成すると指摘、韓国の平和繁栄政策を支持する姿勢を再確認した。また、核プログラムと人権、善政、経済現代化などについて対北朝鮮包容力を持続する方針を示し、必要な限り北朝鮮住民に対する人道的支援と食糧安保の提供を続けていくと明らかにした。また盧大統領とEU首脳らは、北東アジア地域において朝鮮半島が戦略的な重要性を持っているとの認識を同じくし、域内にいかなる問題があっても平和的・外交的手段で解決すべきとの立場を明示した。

 韓国とEUはこのほか、双方間の通商・化学技術協力拡大に合意し、衛星利用測位システム(GPS)構築計画「ガリレオプロジェクト」、核融合実験炉建設など、EUが主導する大型科学技術プロジェクトに、韓国が積極的に参加することで合意した。

 盧大統領は、EUの未来展望、韓国の政府確信など最近の情勢について意見を交わし、貿易・投資拡大に伴う通商懸案などを十分な対話を通じ互恵的方向で解決していくとする意見でまとまったと述べた。

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