北朝鮮で経済改革が続けられており、この過程で金正日(キム・ジョンイル)総書記が改革を中断させようとする動きを数回にわたりはねつけたとの主張が出ている。欧州議会のグリン・フォード議員がボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで述べたもの。フォード議員は過去10年間にわたり北朝鮮を十数回訪問する北朝鮮通として知られる。

 フォード議員は「実質的な改革が起こっており、この過程で金総書記が、改革を遅らせたり中断させようとする周辺の動きを押さえ込み、改革に専念していることが示唆されている」との見方を示した。また、北朝鮮で価格や賃金、食料や物品の配分体制で改革を目撃してきたと自身の経験を述べた。また、最近では、全産業の90%で労働者を自由に雇用・解雇しており、商品を望む方式で生産できるよう産業構造の改革も進んでいるという。

 ただ、経済改革の副作用として物価の上昇があり、固定された賃金で働く労働者は生活苦が深刻な状況と指摘している。また平壌市内の通りでは売春が横行しており、市場の周辺でもよくない動きを見ていると述べた。

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