ウリィ銀行モスクワ事務所は4日、来年6月にモスクワ現地法人を設立し、ロシア市場での本格的な金融業務に着手する計画だと明らかにした。

 ロシアで外資系銀行が営業活動を行うためには、支店ではなく必ず現地法人(自会社)を設立しなければならない。1998年2月に朝興銀行が韓国の都市銀行としては初めてモスクワに現地法人を設立したが、通貨危機のためその年に閉鎖している。

 ウリィ銀行は既に、7月に金融監査院からモスクワ現地法人設立認可を、8月には財政経済部からモスクワ事務所の現地法人転換承認を、それぞれ受けている。来月中旬にはロシア中央銀行に法人設立事前認可の書類を提出し、12月に本認可を申請する予定だ。モスクワ事務所側は、本認可を受けるまでに6か月ほどかかるため、来年6月に現地法人の登録が可能になると説明している。

 ウリィ銀行は、現地法人設立後はまず、送金、両替業務とともに、ロシアに進出している韓国企業に対する貸付、法人取引(口座管理)などを行う予定だ。個人預金など本格的なリテールバンキング業務は法人設立2年後から開始し、段階的に企業顧客対象をロシアの優良企業にも拡大していくとしている。

 チョン・ドンシク所長は、LG電子の家電工場が5日に着工式を行い、ロッテ百貨店も営業を控えているなど、今後の韓国企業の金融需要が大きいだけに、現地法人転換後も初期から安定的な収益を上げることができるものと期待を示している。

 現在ロシアでは、韓国輸出入銀行もモスクワ事務所を運営しているほか、外換銀行、新韓銀行もモスクワに駐在員を派遣し、長期的な営業法人設立を検討している。


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