韓国を観光などで訪問した外国人が韓国内で使用する金額が減少を続ける一方で、韓国内に居住する韓国人の海外消費支出は急速に増加している。
 韓国銀行が4日に発表した国民勘定統計によると、上半期の非居住者による国内消費支出は実質ベース1兆9244億ウォンで、前年同期に比べ4.0%減少した。これは通貨危機直前の1997年上半期に記録した1兆4596億ウォン以来の低水準。ウォン高のため外国人の韓国市場での購買力が落ちたことが原因だが、観光教育といったサービス分野の競争力が改善されていないことが根本的な要因と分析される。

 これとは対照的に、居住者の海外消費は増加の一途をたどっている。上半期の国外消費支出は7兆6599億ウォンで、前年同期に比べ17.4%増加、過去最大規模に達した。海外旅行経費、留学・研修費用などが大部分を占めている。

 これに伴い、家計の最終消費支出(非居住者の国内消費支出を除く)における国外消費支出の割合は4.3%に達し、前年同期比で0.5ポイント上昇した。これも過去最高の水準だ。韓国銀行は、こうした傾向が国内景気の不振につながる可能性があると指摘している。

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0