極度の血液不足にあえぐ大韓赤十字社が、献血者確保の妙案に腐心している。

 大韓赤十字社全羅北道血液院は27日、献血中に読書を楽しめるよう献血車に書籍を置くほか、献血者全員に映画予約券を贈るなど、献血奨励案を進めていく方針を示した。また小規模の軍部隊や補修授業を行っている高校など、献血車を送る範囲を拡大する計画だ。チン・ギョソン運営チーム長は、「1滴でも惜しい状況で、考えられる方法はすべて動員する」と意気込みを示した。

 京畿道や光州市、全羅南道の血液院は休日を返上し土日に近郊の教会や寺を訪問、信徒らに献血への協力を訴えている。済州血液院は夏休みも返上、ソウル市東部血液院は献血センターの勤務時間を1時間延長した。釜山血液院は、職員の家族や親戚に及ぶまで電話で献血を勧めている。大邱市、慶尚北道、大田市、忠清南道の血液院は、献血者に進呈する5000ウォン図書券を2枚に増やすキャンペーンを行っている。

 学生や会社員が夏休みを迎えるシーズンになると、血液院の献血需給は毎年苦境となる。今年も在庫量が適切量の10~20%前後にとどまっている。パク・ヒョンジュン代理は、今年は江原道地域を襲った水害のため軍部隊からの献血量が減り、状況はさらに深刻だと説明した。

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