軍消息筋が26日に明らかにしたところによると、国防科学研究所は、有事の際に休戦線付近に配置された北朝鮮の長射程砲を無力化するための無人爆撃機の開発に取り組んでいる。4~5年以内の戦力化を目指す。この爆撃機は、同研究所が開発する中高度偵察用の無人航空機とは別で、北朝鮮の長射程砲がある洞窟(どうくつ)陣地などを砲撃する任務を専門とするようだ。
 国防部の尹光雄(ユン・グァンウン)長官は25日の国会国防委員会で、韓国軍は4~5年後をめどに、北朝鮮の長射程砲を早期に無力化できる画期的な手段を進めていると発言した。この無人爆撃機を念頭に置いた発言とみられる。

 このほか長射程砲対応用に、F-15Kに搭載できる合同直接直撃弾(JDAM)116発も6月に導入している。JDAMは慣性航法装置(INS)と全地球測位システム(GPS)を利用した誘導爆弾。2012年までに合計900発に増やす予定だ。

 北朝鮮は170ミリメートルの自走砲や240ミリメートルの放射砲など1000門余りの長射程砲を保有するといわれる。休戦線近くに配置された約300門の長射程砲が同時発射された場合、推定で1時間当たり2万5000発余りが落ち、ソウル市全体面積の3分の1程度に被害を与える。

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