北朝鮮が核兵器の地下実験を準備している可能性を示す新たな証拠があると、米ABCニュースが17日に報じた。米国務省と軍幹部の話を引用したもの。
 米国務省関係者は、ABCニュースに対し「北朝鮮が実際に(核)実験をする可能性があるというのは情報機関の見解」と述べた。軍関係者も、米国のある情報機関が北朝鮮の実験場として把握している場所から最近「不審な車両の動き」が見られたと話している。北朝鮮の咸鏡北道吉州郡に位置する地下施設の近くで大量のケーブルリールを荷卸しする作業などが行われているという。ケーブルは、核実験を実施する際に地下実験場と外部の観測システムをつなぐために使用される可能性がある。

 ABCニュースはまた、以前にも米政府内で北朝鮮が核実験を推進しているという懸念が検証されていたと伝えたほか、北朝鮮は最大で12基程度の核兵器を製造することができる核物質を保有していると推測されていると報じた。

 ただ別の米政府関係者は、北朝鮮が米国のスパイ衛星の注目を引くために自演した可能性もあれば、全く別の場所で核実験が実施される可能性もあると話している。北朝鮮が核実験を強行した場合について政府関係者は、すぐさま対北制裁を通じて北朝鮮の対外関係を断絶するか、海軍を通じて海上封鎖を実施する方針を示している。

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