サムスン電子は8日、ニューヨークで移動通信社のスプリント・ネクステルとインテル、モトローラの米企業3社と、ワイブロ(携帯インターネット)分野での協力と商用サービスに向け戦略的提携を締結したと明らかにした。韓国が開発した次世代移動通信技術ワイブロが、世界最大の通信市場、米国にも進出することになる。
 スプリントは昨年、サムスン電子からワイブロシステムと端末機の供給を受け試験サービスに着手、2008年から米全地域で本格的な商用サービスを実施する計画だ。

 一方、サムスン電子はワイブロ基地局と端末機を世界で初めて開発し、昨年11月には釜山で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)でデモンストレーションするなど、ワイブロ技術の国際標準化を主導してきた。スプリントによる商用サービスを成功させるため、サムスン電子は基地局の装備や端末機、チップセットなどを提供すると同時に、ワイブロを広めるための共同マーケティングを推進する方針だ。

 同社の李基泰(イ・ギテ)社長(情報通信担当)は、米通信産業の歴史におけるワイブロ商用化決定の重要性を強調するとともに、スプリントがワイブロで世界の情報通信産業を革新させると述べた。韓国にとっても、通信先進国の米国で基幹ネットワークとして採択されたことは情報技術(IT)と関連産業に画期的で、跳躍の契機になると説明した。

 サムスン電子は国内を皮切りに、欧州や北米、南米、日本などで世界の9つのメジャー事業者とワイブロ供給・商用化を推進してきた。

 ワイブロシステムに端末機まで含めた世界市場の規模は、2007年に1兆6000億ウォン、2008年は3兆8000億ウォン、2009年は6兆6000億ウォンと毎年高成長が見込まれ、2010年には11兆6000億ウォンに達するとされる。

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