統計庁が２８日に発表した６月の産業活動動向によると、先月の産業生産は前年同期比１０．９%の増加となり、２カ月連続で２けたの伸びを示した。ただ、前月の１２．１%よりはやや鈍化した。
　在庫は半導体を中心に前年同期比７．６%増の大幅増加を示し、今年最大の伸び率となった。消費財販売は同５．２%増えがたが、前月の伸び率５．８%に比べると鈍化した。耐久財販売増加率は乗用車や家電販売の好調で前月の８．２%から１２．２%に上昇した。しかし、衣服、履物、かばんなど準耐久財は前月の７．３%から３．７%に、化粧品・書籍などの非耐久財は３．７%から２．４%に、伸び率はぞれぞれ鈍化した。

　設備投資は２．９%増加となった。先行指標である国内建設受注は７．７%減と、４カ月連続下落した。

　一方、今後の景気動向を占う先行指数は前年同月比４．９%と０．４ポイント下落し、２月以降５カ月連続で下降した。現在の景気状態を示す同行指数の循環変動値も同０．１ポイント下げ３カ月連続下落となった。

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