韓国を訪れている石油輸出国機構(OPEC)のダウコル議長は5日、ソウル市内のホテルで開かれた政府やエネルギー関連企業の代表らとのフォーラムに出席し、「現在の原油高騰は産油国にも有益でない」との考えを示した。
 ダウコル議長は原油高騰の原因について、過去10年間のエネルギー部門への投資不足や石油市場の地政学的リスクなどを指摘した。これを受け産業資源部の李源杰(イ・ウォンゴル)第2次官は、世界経済の持続的な成長に向け、国際原油価格が安定するよう余剰生産能力の拡大継続をOPEC側に要請した。

 李次官はまた、原油価格の上昇を抑えるためにはエネルギー部門への投資拡大が必要だが、消費国側が産油国の投資意志が足りず供給安定が弱まったと主張しているのに対し、産油国側は消費国が石油消費を減少させる方向で政策を推進していることが投資不足の原因だと主張するなど、双方が対立していることが問題だと強調した。

Copyright 2006ⓒYONHAPNEWS. All rights reserved.
 0