【ソウル30日聯合】1992年に採択された南北基本合意書について、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、北朝鮮の核開発のために履行が後退したとの考えを示していたことが明らかになった。退役軍人会の新指導部を29日に青瓦台(大統領府)に招き会談した席で述べたという。
 鄭泰浩(チョン・テホ)報道官が30日に明らかにしたところによると、盧大統領は南北基本合意書履行の必要性について触れ、基本合意書は基本文書と3つの付属合意書で構成され、南北共同宣言に比べると具体的な内容が盛り込まれていると説明、その上で、北朝鮮の核開発のために状況が後退したと述べた。

 これに先立ち、一部メディアが「大統領は、南北基本合意書に比べると共同宣言は後退した内容と発言した」と報じていた。これに対し鄭報道官は、大統領の発言趣旨が誤って伝わったものと否定した。

 青瓦台関係者は、基本合意書は付属合意書まで含め詳細に作成されているが、共同宣言には宣言的な内容しか盛り込まれていないことを指摘した。当時は北朝鮮核問題の解決が先で、基本合意書の履行手順に取り掛かることが出来なかったためで、現状回復に導いたのが共同宣言だという趣旨の言葉だと説明した。

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