【ソウル27日聯合】英フィナンシャル・タイムズ紙が、米投資家カール・アイカーン氏によるKT&G買収に懐疑的な見方を示すコラムを27日付けで掲載した。同紙は、KT&Gはアイカーン側の最初の提案を断固として拒むことで膠着(こうちゃく)状態を作り、それにより稼いだ時間を業績改善ではなく経営権防衛に向けた戦略作りに費やしたと皮肉った。また、現行の証券取引法と反外国資本ムードもアイカーン側に揺さぶりをかけていると指摘した。アイカーン側にとっては交渉テーブルを離れることも今のところ容易ではない上、1億3500万ドルの評価益を計上したもののインサイダー取引や株価操作を防止する証券取引法が利益実現の妨げになっていると分析した。
 80億ドルに達する株式買収資金の調達や反外国資本ムードの高まりなど敵対的買収のために乗り越えるべき課題が山積する中、アイカーン側はKT&Gに友好的な関係者らの説得に取り組まなければならないとし、今回の買収戦に懐疑的な見方を示した。

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0