韓流ブームが始まって以来、日本市場を狙った「企画商品」が続々登場いるものの結果は芳しくない。日本人が好む俳優が出演し、日本人好みと思われる内容で華やかなに日本に進出する映画やドラマが生産されているが、拡大した市場と製作規模に見合うだけの話題や成績が出ていない。むしろの韓流ブームを冷ましてしまう決定打にもなり得るという声が上がっている。
 チェ・ジウ主演の映画「連理の枝」が国内で13日、日本では15日に封切された。「ジウ姫」人気で日本では公開後最初の週末に興行成績4位を記録した。しかし、映画を観た後の観客の反応は「あまりに分かりきった内容」と、あまり良いものではなかった。4位という成績も可もなく不可もない成績。今後も関心を集めていけるのかは、何とも言えない状況だ。2月に封切られたクォン・サンウ主演の「美しき野獣」もまた、日本での成績は満足のいく水準に及ばなかった。封切前の予約チケット売上が3万5000枚に達し興行は成功するものと思われたが、当初の期待と関心は公開後に急速に冷え込んだ。同作品は国内で封切られた当時も成績は期待にそぐわず、全国観客動員数は105万人程度にとどまっていた。

キム・ヒソン の最新ニュースまとめ

 ドラマでも同様のことが言える。クォン・サンウ、キム・ヒソン主演の「悲しき恋歌」はいざ放映が開始されるや、国内のみならず日本でも、視聴者の反応は製作前に比べぐんと冷え込んだ。日本市場攻略を本格的に狙って製作したドラマ「天国の樹」の場合、日本ロケを行いセリフにも日本語が多く登場する。日本人好みにと製作した結果、韓国人視聴者には全く合わなかったのか、視聴率は10%にも満たず静かに放送が終了した。日本ではBSフジで4月から放映中だが、衛星放送なだけに視聴率の集計は難しい。5月からはフジテレビの深夜枠で放映されることが決まっているが、製作会社関係者は時間帯の問題上視聴率に期待はしていないと話している。「冬のソナタ」を大ヒットさせたユン・ソクホ監督の新作ドラマ「春のワルツ」も、製作前の関心に比べると成績は振るわない。現在までに海外で放映はされていないが、国内でも視聴率は1桁だ。

 一方、250万人の観客を動員た日本での韓国映画最高ヒット作は、「私の頭の中の消しゴム」だ。昨年10月に公開され、約30億円の興行収入を記録したが、国内でもやはり公開当時好成績を収めている。次いで人気が高かったのは「僕の彼女を紹介します」。これもまた、国内で人気を集めた作品だ。国内で良質の作品として評価され、観客と視聴者に認められてこそ、日本でも通用するということは歴然だ。

 しかし、付加版権など商品開発で国内より大きな市場となる日本を攻略しようという商品のおかげで、日本での反応は徐々に冷め始めている。「私の頭の中の消しゴム」「力道山」などを製作したサイダスFNHのチャ・スンジェ代表は、80年代に日本で起きた香港ブームの没落を反面教師にすべきと警鐘を鳴らしている。「作品を優先すれば興行もともなう。日本も韓国も観客の見る目は同じだ」と強調した。

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