現代自動車グループが20日に明らかにしたところによると、起亜自動車の米ジョージア州工場の着工式が延期になった。検察の不正資金捜査を受け、一時は27日から来月10日に延期したが、今回は具体的な時期に合意できず事実上の無期延期となった。検察の捜査状況によっては、長期保留となる可能性もある。
 起亜自動車は総額12億ドルを投じ2009年までに年産30万台規模の工場を建設することで、米市場攻略に拍車をかける方針だった。しかし、起亜自の海外事業担当で北米工場投資契約書に署名した本人でもある鄭義宣(チョン・ウィソン)社長は、きょう検察に出頭し調査を受けている状態。起亜自関係者は、鄭社長を欠いた状態で着工式を行うよりも、多少支障はあっても延期する方がよいと判断したと説明した。しかし、この延期のために、今後の交渉過程で起亜自の発言力が低下するのではという懸念もある。インセンティブ規模など重要部分につていは投資契約の時点でほとんど合意しているが、工場建設の過程では州政府の協力が少なから必要となる。延期の影響で、起亜自の立場が弱くなるのは避けられないと思われる。

 また、工場建設には地元金融機関から資金を調達する必要があるが、やはり遅延のために信頼度が低下し支障をきたす可能性がある。

 一方、現代自動車の中国第2工場着工式は鄭夢九(チョン・モング)会長が出席し予定通り18日に行われたが、鄭会長もまもなく出頭要請がある見込みで、来月中旬に予定されている現代自チェコ工場の着工式も無事に行われるかどうかは不透明だ。

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