韓米自由貿易協定(FTA)米国側首席代表のカトラー米通商代表部(USTR)代表補は19日、ワシントンで開かれた韓米FTA討論会に出席し、「交渉期限にとらわれて目標を犠牲にすることはない」との考えを示した。これに対し韓国側首席代表の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長も17日、「交渉過程において韓国の最小限の要求まで守れないならば、韓日FTAと同様交渉を打ち切るしかない」と述べている。
 両国首席代表のこうした発言は、本格的な交渉開始を控えての戦略の一環と分析されるが、両国とも過去に他国とのFTA交渉を中断した例がある点を考慮すると、交渉がこう着状態に陥った場合は決裂の可能性もあることを示唆したと受け取ることもできる。米国の貿易促進権限(TPA)期限を考慮すると、韓米両国は遅くとも来年3月末までには交渉に決着をつけなければならない。これに対し駐米韓国大使館の崔ソク泳(チェ・ソクヨン)経済公使は、韓米両国は相互の問題点などについて既に熟知しており、時間が障害物になるようなことはないととしている。

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 また、討論会に出席した米上院財政委員会関係者は、韓米FTA交渉での米議会の最大の関心は「牛肉と自動車」だとし、牛肉問題にで韓国側が時間稼ぎをしていると指摘が上がっていると述べた。

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