S&Pが同日に発表した報告書によると、国内の銀行業界の昨年の総資産利益率(ROA)は1.25%で、過去最高値を記録した。都市銀行に当たる市中銀行については、収益性の改善が資本の健全性向上につながったと評価した。また、S&Pから格付けを受けた国内行7行の国際決済銀行(BIS)自己資本比率は、昨年12月現在平均8.8%で、前年の7.0%より1.8ポイント上昇した。
S&Pは、貸倒損失の減少に加え、全般的に景気回復が持続すると予想されるため、今年と来年も国内銀行のROAは1.0%を上回るとの見通しを示した。ただ貸倒損失の費用と無収益与信の割合がすでに低い水準となっており、今後は収益と資産の健全性の改善速度が若干鈍化する可能性を指摘した。このほか、M&Aに関心を寄せている銀行もあり、買収価格と資本調達方法によっては資本の割合が多少悪化する可能性もあるとし、その上で「韓国市場は景気の好調と悪化の周期が短いため、国内銀行らはリスク管理と収益の多角化を通じ、利益の安全性を高める必要がある」と強調した。
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