米通商代表部(USTR)は12日、韓米自由貿易協定(FTA)はコメを含むすべての農産物が交渉の対象になると重ねて主張するとともに、米国が要求する米国産牛肉製品の全面輸入について、韓国がFTA交渉前までに措置をとることを求めた。
 USTRのクローザー農業交渉代表は米調査会社主催の政策会議で、「FTAは包括的な交渉で、いかなる農産物も例外にしてはならないことを意味する」と述べた。韓国とのFTA交渉でコメも対象に含まれるかを問われると、「含まれるだろう」と答えた。韓国では、農民団体が米国とのFTA交渉でコメを例外にするよう主張しており、韓国政府の一部でも交渉対象からはずす可能性を示している。

 米国産牛肉の輸入問題については、「FTA交渉で牛肉問題が議題化する前に、韓国がこの問題を処理することを希望する」とした。03年12月以降、米国産牛肉の輸入を中断してきた韓国はことし1月、30カ月未満の牛の肉部位に限り輸入を再開することで合意した。しかし、米国は制限的な輸入再開方針に反発し、あらゆる米国産牛肉製品の輸入を韓国側に求めている。

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