韓国貿易協会貿易研究所が11日にまとめた「韓中貿易構造と中国のシェア分析」報告書によると、ここ数年間、対中輸出の伸び率が輸入伸び率を上回っていたが、昨年はこれが逆転した。報告書は、中国製品の競争力向上により韓国の対中輸入伸び率が輸出伸び率を上回る構造が定着する可能性が大きいと見込んでいる。
 中国に対する輸出入の伸び率をみると、2003年に輸出が47.8%、輸入が25.9%、2004年に輸出が41.7%、輸入が35%だったが、昨年は輸出が24.4%、輸入が30.6%と輸入伸び率が輸出伸び率を上回った。韓国市場に占める中国製品のシェアは92年には4.6%にすぎなかったが、95年に5.5%、2000年に8.0%、2004年は13.2%と急激に拡大した。

 報告書は、中国製品は労働集約的な分野で絶対的なシェアを占めているが、化学や電機電子、機械、鉄鋼など資本や技術の集約的な製品でもシェアが拡大していると指摘した。また、韓国の対中貿易依存度が高まっており、韓中貿易が中間財、ハイテク産業中心にシフトしつつあると分析している。

 報告書は韓中貿易で優位を維持する方法として、ハイテク産業の中核部品を開発することはもちろん、中国製品の市場流入に備え差別化戦略を立てることを挙げた。

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