1983年の「ラングーン事件」を機に北朝鮮と国交を断絶していたミャンマーが、外交関係を正常化することを決定した。ミャンマー外交部の官吏が10日に明らかにしたとAFP通信が報じた。ただ、時期については言及されていない。ミャンマー軍事政権が平壌駐在大使を発表する形で、両国間外交正常化が具体化されるものと思われる。
 外交消息筋は、国際的に閉鎖的な国として名高い両国の外交正常化は、双方にとって利益となると評価している。ミャンマーとしては北朝鮮との軍事交流、北朝鮮にはミャンマーの豊かな海洋天然資源に対するアプローチが可能になる。タイのミャンマー専門家は、「ミャンマーは各国の圧力のため各種兵器の導入がままならない状態。北朝鮮から軍事装備を輸入したいと考えているはず」と分析した。

 「ラングーン事件」は、1983年に北朝鮮の工作員が、当時のビルマ・ラングーン(現ミャンマー・ヤンゴン)のアウンサン廟(びょう)で、同国を国賓訪問中だった韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領一行を狙い爆弾テロを起こしたもの。韓国側閣僚ら17人とビルマ側関係者4人が死亡し、当時のビルマは北朝鮮と断交した。

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