ソウルで11日から開かれる第5回世界ラーメンサミットに出席するため、社団法人日本即席食品工業協会の安藤百福会長(日清食品創業者会長)が訪韓し、ソウルで記者会見を行った。1910年生まれで今年96歳の安藤会長は、週に2回のゴルフと、毎日欠かさず食べるという自らの発明品「チキンラーメン」が健康の秘けつという。
 韓国では即席めんの1人当たり年間消費量が80食と世界トップだが、健康にはマイナスのイメージが根強い。しかし「世界一即席めんを食べた男」と評される安藤会長は、毎日即席めんを食べていながら健康そのもので、記者からも「ラーメンと健康」に関する質問が相次いだ。

 安藤会長は「ラーメンだけでなく、野菜などの具をバランスよく取ることもポイント」と指摘、合わせて、「腹八分目」「体を動かす」「心を穏やかにする」ことが長寿の秘けつで、常に実践していると話した。自身は食事の際に汁物の代わりに即席めんを食べているという。また日本で販売されている即席めんは、食物繊維や鉄分、カルシウムなどが含まれており、決して「即席めん=不健康」とのイメージは当てはまらないという。

 1人当たりの即席めん消費量が世界一という韓国については、「多くの人たちに評価されたものであり、大変うれしい」と喜びを示すとともに、韓国のメーカー関係者の努力にも感激したと述べた。また、韓国の即席めん事情として、一般の食堂で即席めんを調理したものが売られていることに驚いたという。

 高齢でありながら現在も第一線で活躍する安藤会長だが、今後の夢としては、世界ラーメン協会設立目的のひとつでもある即席めんの世界基準の設定を挙げた。準備作業は着々と進んでおり、早ければ7月にも食品の国際規格CODEXで基準が策定される見通しだという。

 一方、世界ラーメンサミットは11日から12日まで、ソウル・インターコンチネンタルホテルで開催される。初日の11日には各国の即席めんメーカー関係者らによる理事会総会、12日には専門からによるフォーラムが開かれ、総括として「ソウル宣言」が採択される予定だ。

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