韓国人初の宇宙飛行士選定事業が21日から本格的にスタートする。
 科学技術部と韓国航空宇宙研究院(KARI)は4日、宇宙飛行士輩出事業推進委員会を開き、宇宙飛行士選定計画を確定するとともに、21日から候補募集を行う計画を明らかにした。2010年まで世界10大宇宙大国に浮上するとの国の長期計画に基づいたもので、同事業で有人宇宙技術の確保はもちろん、国際社会でプレゼンスや認知度も向上できると期待される。

 応募資格は19歳以上の男女で、宇宙での任務遂行に適した身体や体力、知的水準などを備えた平凡な韓国人なら誰でも挑戦できる。ただ、3.5キロメートルを20分で走破できる最小限の基礎体力と英会話のほか、宇宙船搭乗までに一定水準のロシア語会話能力を備えなければならない。また12月中旬までに4段階の試験に合格し、2007年1月から2008年3月までの基礎・高等訓練を経て、2008年4月に韓国人初の宇宙飛行士に確定される。

 KARIはまず、第1段階で基礎体力と基本身体検査、書類・筆記テストで300人の候補を選定する。8月下旬から予定されている第2段階では宇宙環境で任務を遂行できる精神、心理、体力について評価し30人の候補を選ぶ。9月から11月中旬までの第3段階では10人に絞り込まれ、最後に2人の候補を確定するための第4段階では閉鎖空間での適応能力など最も厳しいテストを行う。

 こうして選ばれた韓国人初の宇宙飛行士は、ロシア国際宇宙ステーションに滞在しながら専門科学者らが求める7つの実験を行う。また、放送で地上にある国民との対話も進める計画だという。宇宙船に搭乗しない1人は地上のミッション・コントロール・センターでモニタリングする予定。

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